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2008年12月16日 
  ブラジル北東部セアラー州カリリー地方音楽・初入荷 です!!

         by 麻生雅人さん買い付け&いろいろ情報もいただきました!
                     

というわけで、ブラジル北東部のセアラー州の内陸部にあるカリリー地方のCDを、現地を訪れた麻生さんに買って来ていただいたわけですが、いろいろと情報もいただきましたので、以下、御紹介したいと思います。
セアラー州カリリー地方というのは、どんなところなのか正直自分はよくはわかりませんが、ジュアゼイロ・ド・ノルチ市、クラート市、バルバーリャ市の三つの都市を中心に栄えているそうです。ブラジル北東部内陸地に広く旱魃地帯が占めている中でも、カリリー地方は奇跡的に豊かな水が湧く土地として恵まれているということです。
今回、紹介するCDの原産地?となるジュアゼイロ・ド・ノルチは、20世紀前半に、カトリックの神父であるシセロ神父(パードリ・シセロ)が中心となり、門前町として信者たちによって建設された都市ということで、今も、この土地の聖人となっているシセロ神父への信仰は厚く、キリスト教にまつわる伝統儀式やお祭りが行われ、この土地の文化や音楽にも大きく影響を与えているそうです。
このカリリー地方はペルナンブーコ州との州境に近いこともあって、ペルナンブーコ州内陸部と多くの文化を共有し、ペルナンブーコ州内陸部のエシュ出身でもある故ルイス・ゴンザーガの音楽は、カリリーでもごく普通に親しまれているとのこと。と、まあ、そういう土地柄の中で演奏された作品が、以下の5点のCDです。


<1> ←CD本体のジャケです。
↑いかにも北東部らしい版画デザインのカヴァー !! (現在でも、北東部では吟遊詩人による詩の小冊子が、版画デザインの表紙で売られているそうですが、それにちなんだデザインだということです。)


↑願いを叶えてくれるフィッタ(リボン)もオマケでついてます !!
(手首に結んで巻いておいて、それが自然に切れた時、願いが叶うというブラジルのリボン状のお守りです。)

<1> ZABUMBEIROS CARIRIS / same title (FUNDETEC) CD ¥2650 品切れ
カリリー地方の伝統音楽をベースにトラッドかつ自由な演奏を聞かせるバンドのデビュー作です(『美術手帳』09年1月号で、麻生さんが紹介されているそうです)。基本スタイルやビート感はフォッホーに似ているし、トライアングルやザブンバ(打楽器)を使うところも似ているんですが、アコーディオン(サンフォーナ)を使う曲は少なめです。かわりに2本のピファーノ(笛)を多用しています。ペルナンブーコで言えばバンダ・ピファーノに類似したスタイルでしょうね。田園調の演奏の中、ヴァイオリンやギター類弦楽器もいい響きを添えています。チャーミングで飾りないフォークロアな香り高い女声をフィーチューし、純アコースティックでリズミカルな演奏を楽しませてくれます。繊細でスローなナンバーも聞きものです。
どこか、やっぱり南仏オクシタン・ムードも漂ってますね。タルヴェーラあたりと共演したら、さぞ面白い音楽が生まれそうですが、ま、それはマニアックな妄想ということで...。
★http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewProfile&friendID=191446685


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<2> VARIOUS ARTISTS / UNIAO DOS ARTISTAS DA TERRA DA MAE DE DEUS (INDIE) CD ¥2450
メストラ・マリア・マルガリーダ、メストリ・ゼー・オリヴェイラなど、ジュアゼイロ・ド・ノルチに伝わる伝統音楽を演じ活躍している音楽家たちを紹介するコンピです。小さくて見えにくいかも知れませんが、イラスト・ジャケットの丘の上に立っているのが門前町ジュアゼイロ・ド・ノルチの中心、シセロ神父の像だそうです。このシセロ神父像への巡礼の行列で祝祭時に奏でられる音楽等が収められているようです。いかにもノルデスチ音楽らしいムード横溢のスタジオ録音集。
参考→★http://jp.youtube.com/watch?v=9w-Q-3iEvmI

<3> COMPANHIA CARROCA DE MAMULENGOS / ALUMIACAO (ROB DIGITAL) CD ¥2450 品切れ
このカロッサ・ジ・マムレンゴスは、ジュアゼイロ・ド・ノルチのゴミジ家による家族グループだそう。マムレンゴと呼ばれる伝統的な人形劇にちなんだ音楽を演じているそうです。演奏はフォホーがベースになっていると聞こえます。音楽面での中心となっているのが長女のマリア・ゴミジ〜彼女は上記CD「ウニアゥン・ドス・アルチスタス・ダ・テーラ・ダ・マンィ・ジ・デウス」の音楽監督を務めているということです。
もう一人、同コンピでマリアと共同で音楽監督を務めているべト・レモスもカロッサ・ジ・マムレンゴスの一員で、ザブンベイロス・カリリースにも曲を提供しているとのこと。みんなつながっているわけですね。
★http://www.carrocademamulengos.com.br/

<4> COMPANHA MAMBEMBRINCANTES / MECEDINA (PLAY) CD ¥2450 品切れ
カロッサ・ジ・マムレンゴスの面々とも仲間のグループで、やはりマムレンゴの音楽や、ボイ・ブンバ(北部アマゾニア州に伝わる芸能)、子供の遊び歌などに材を求めた演奏を繰り広げています。北東部〜北部に伝わるダンスや歌を、ギター、カヴァキーニョ、各種打楽器、ヴァイオリン等による演奏で、メンバー達の創意のもとに継承し演じていると言えるでしょう。北部ブラジルのフォークロアな香り高い繊細な演奏を楽しむことができます。
★http://jp.youtube.com/watch?v=9DF8wNouId4

<5> VARIOUS ARTISTS / MOSTRA SESC DA MUSICA CEARENCE 2006 (SESC) CD ¥2450
SESC(ブラジル全土にある産業振興組織)のジュアゼイロ・ド・ノルチ支部が06年に制作した、地元で現在活躍している音楽家たち18組を紹介するコンピとのこと。CDジャケットはこの地方の名産だという瓢箪(カバッサ)の人形の写真をあしらったもの。ザブンベイロス・カリリースも参加しています。フォホー及びフォホーをベースにしたMPBが収録されています。


〜以上、もちろん限定入荷です(いつも、そんなことばっかり言っていますが)。
よろしく、どうぞ。

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