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2007年11月22日 日本初 !! ★インディー・ポップ〜 オルタナティヴ大量入荷!

サラームアリクム。ごぶさたしてます海上です。僕は11月頭に二年ぶりにインドに行ってきました。とは言ってもボンベイやデリーのような大都市ではなく、亜大陸最南端ケーララ州のビーチでアーユルヴェーダ・トリートメントを受けてました。旅の終わりに州都のトリヴァンドラムでCD屋に行ってはみたのですが、なんせ25万人の小都市、最新ベスト10のCDの在庫さえ危ないようなダメダメなCD屋しかなく、今回仕入れはまったく出来ませんでした。あしからず。
 そんな矢先、当店に出入りする数少ない20代のヨコシヒロヤスさんがデリーにて200枚近くの新作CDを買い付けて来てくれました!
 しかもボリウッドや古典ではなく、近年少しずつデリーやムンバイで現れ始めたインディー・ポップスが中心です。ボリウッドの巨大音楽産業とは別に、自らの音楽性をアーティスティックに追求するインディー・ポップス。もちろんポップス出身でボリウッドにスカウトされたり、古典歌手がポップスをやったりと、その境界は曖昧なのですが。
 政治経済の世界でも話題になりがちなインドの新しい潮流を音楽を通じて感じとってください。

 

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1. Sona / Sona / Sony/Bmg, India
品切れ
さて、まずはオリッサ州出身の女性歌手ソナ。古典声楽の素養を持ちながら、フォーキーなポップスを追求しています。キュートでいながら少々ハスキーな歌声もラターやアーシャのキンキン声とは隔世の感がありますね。アコースティック・ギター弾き語りを中心とした音作りは今のインディー・ポップスのトレンドの一つでもあります。パキスタンのアビダ・パルヴィンも歌っていたブーレー・シャーの歌のカヴァーも収録。ミディヴァル・パンディッツによるリミックスも一曲収録。
(これは、当店オヤジ系顧客の
オンナ好き、じゃなかった、女性歌手好きの皆さまにもオススメしたいところですね。イケイケのダンス曲もありますが、ほとんどは、柔らかなヒンディー語の発声が印度らしい旋律を辿るギター弾き語り系のアコースティック曲ばかり、なごめます...、以上のオヤジ向けコメントは原田でした。)
http://jp.youtube.com/watch?v=iDo5BRX5rdo
http://jp.youtube.com/watch?v=G7SODTkUDAo&feature=related

2. Pankaj Awasthi / Nine / Shark Records ¥2450
スーフィー音楽のヴォーカリスト、ギタリスト、プロデューサーでタルヴィン・シンのワールドツアーにも参加していたパンカジ・アワスティ。タブラやガザルの唄法を用いながらも、全体的にはサイケデリックなプログレッシブ・ロック調の重厚な作品です。インドではピンク・フロイドの「ザ・ウォール」が今も人気が高いことを思い出しますねえ。彼は画家としても活躍しているようです。
http://jp.youtube.com/watch?v=LjTO_iKdsYE

3. Pankaj Awasthi / 9 / Crescendo, In
dia ¥2250
こちらはそのアルバムのジャケ違い。レーベルも異なり、一曲を差し替え、曲順も異なっていますが、基本的には同じ作品です。権利関係がイイかげんなのもインドのインディーズらしいと言えばらしいですね。まあインディーズなんでバレやしないだろう?ということでしょうか?こんな輩と普段から付き合ってるオレの苦労も少しはわかってもらえるでしょうか?

4. Ustad Sultan Khan, Chitra, Sunidhi Chauhan, Shreya Ghosh / Ustad & Divas, T-Series, India
品切れ
サーランギ演奏家としてだけではなく、ヴォーカリストとしても唯一無二の存在感を放つウスタッド・スルタン・カーン。チトラやスニディ・チャウハンら、ボリウッドを代表するディーヴァ達が彼とデュエットしたインディー・ポップスアルバムです。映画「CHAMELI」のサントラでボリウッドで最初にマッシブ・アタック「プロテクション」をパクっていたサンデーシュ・サンディルヤがプロデュース。軽快なエレクトロニクス使いと古典音楽から遠く離れすぎない演奏がディーヴァ達とスルタンの歌声&サーランギを引きだし、実に感動的な作品となりました。
(...完成度高いですねえ、その昔、モンスーンとか、ナジマあたりに胸ときめかしたオヤジ達は、やっぱり買いですね、コレ!エキゾ〜)
http://jp.youtube.com/watch?v=04y8WyYLwMo&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=zn8t1QI1VKg&feature=related

5. Abhijeet Sawant /Junoon / Sony/Bmg, India¥2450
インド版「スター誕生」こと「Indian Idol」で優勝し、デビューした男性歌手のセカンド。ガザルなど古典歌唱法を用いながら、垢抜けたシティポップスを歌います。ベリーダンサーも使えそうなオリエンタルな曲から、フォーキーで爽やかなバラードまで、インドのアムル・ディアブ的な作品と言えばわかりやすいでしょうか?
http://jp.youtube.com/watch?v=6HoknbARSlI
 
6. Zubeen / Zindagi / Universal, India¥2450
紅茶で有名な北東部アッサム州出身で、今年のボリ大ヒット作、「Jhoom Barabar Jhoom」の主題歌を歌っていた若手男性シンガー・ソングライター・ギタリスト。現在のボリのトレンドである爽やかなギターロック・サウンドを中心に、スーフィー〜カウワーリー、そして英語歌詞まで。しかし英語で歌ってもインド人が歌ってるとわかるインド音楽の独自性ってやっぱりスゴイ! 大袈裟なバラードや三拍子のワルツを歌ってもどこかにインドのコブシが効いてます。次期ボリウッド・プレイバック・スターは彼に決定ですね。
(バックをつとめるのは、伝統歌謡派バングラ・ユニットとして長年活動して来たアラープです!)
http://jp.youtube.com/watch?v=Vm7SrDrlUr0&feature=related


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ここからはデシ=海外インド系です。

7. Jinx / Culture Shock / Sony/Bmg, India 品切れ
SWAMIのデシロック以来の強力デシ・キラー! ジンクスはマンチェスター出身の21歳DJデュオ。パンジャブ語と英語をチャンポンしつつ、UK R&B色が強すぎず、パンジャブらしいメロディーを詰め込んだお祭りバングラを作り上げています。友人の結婚パーティーでDJを頼まれたアナタ、マストです!
http://jp.youtube.com/watch?v=GBRk7MpF7hg

8. Josh / Mausam / Universal, India 品切れ
こちらはカナダはモントリオール在住のパキスタン系デシ・ナイスガイ・デュオの最新作。バングラは国境を越えてます! シンガー・ソングライターの国カナダというわけではないでしょうが、フォーキーでアコースティックなサウンドのバングラです。アンプラグド・バングラ! 結構泣けます。オリジナル曲9曲に対し、後半はリミックスを5曲収録。バランスも悪くないです。(相当イイです。これは...、オレも泣けて来ました...。)
http://jp.youtube.com/watch?v=5Qh3jogppUY

9. Josh / Kabhi, 品切れ
そのJoshの2004年デビュー作。一枚目にしてアンプラグド・バングラな音楽性は完成していました! アパッチインディアンがゲスト参加したバングラ・ドラムンベース曲なんか、ビートは激しいのですが、大陸的なメロディーが泣けますよ〜! ロック、ブレイクビーツ、フォーキー混ぜつつ、こんな聞きやすいバングラは初めてデシ!(オレも初めてデシ!)
http://jp.youtube.com/watch?v=DuAdimNTlnM&feature=related

10. Rishi Rich / The Project /Times Music, India 品切れ

UKバングラ界の平井堅ことジェイ・ショーンをプロデュースしたことでも知られる、UKデシ・プロデューサー、リシ・リッチのプロデューサー・アルバムです。もちろんジェイ・ショーン、そしてもう一人の盟友ジャギーDも全面参加。上で紹介したラファカト・アリ・カーンやJosh、そしてUKバングラ界のディーヴァ、ヴェロニカも参加し、R&B、ガラージ、レゲトン、グライム、ダンスホールまで取り入れた最新のUKバングラが詰まっています。ジェイ・ショーンとジャギーDの英語&パンジャビ語の掛け合いは超クールです! 完成度の高さならこれが一押し。
http://jp.youtube.com/watch?v=j4qZHeVRp3w

11. V.A. / Vibes 4 / Times Music¥2450
インドでコンパイルされたエイジアン・マッシヴ〜バングラのコンピ盤シリーズ。当店でも1、2、3とそれぞれに中ヒットしていたシリーズの最新作です。正直Rishi Rich以外はサラームも知らない面々ばかりです。Krishna XLとか、ボビーDとか、名前のセンスがスゴイですね。きっとインド内外の新進クリエイター達なんでしょう。中でも注目はドイツのジャマイカ系MCウィルマン・デ・ジーザスによる、バングルス「ウォーク・ライク・アン・エジプシャン」のベリーダンス風カヴァー!


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12. Suphala / The Now / Times Music, India 品切れ
一曲目からなんとノラ・ジョーンズが歌ってます!ザキール・フセインとアララカの弟子であるアメリカ在住デシ女性タブラ奏者の初コンテンポラリー作品。これは売れそうです。アメリカ制作だけにゲスト陣も豪華!ノラ・ジョーンズだけでなく、ギタリストのヴァーノン・リード、ヴォーカリストのヴィクター・デュプレ、俳優のメラニー・グリフィスとアントニオ・バンデラス、そしてインドからはカーシュ・カーレイの頭脳でボリウッド人気作曲家のサリム・マーチャント、若手シタール奏者のニラドリ・クマールらが参加。ゲストやプログラミング・リズムに負けずに全編タブラを叩きまくるスファラ、非常に先鋭的な生演奏エイジアン・マッシヴです!アヌーシュカ・シャンカルの近作が好きな方はマストでしょう!
http://jp.youtube.com/watch?v=CdXG_-2sfhY

13. Midival Punditz / Remixed / Times Music, India ¥2450

雑誌PENのインド特集にも登場し、多くのボリウッド音楽のリミックスを手掛け、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのミディヴァル・パンディッツ。USではダウンロードオンリーだったリミックス盤がインドではCDフォーマットでリリースされています。「ミディヴァル・タイムス」収録曲をカーシュ・カーレイや盤ディッシュ・プロジェクト、そしてデリーのDJ達がリミックス。インドだけにサイケデリックトランス色が強いのですが、最先端のインドのクラブ音楽をお探しの方は是非。
http://jp.youtube.com/watch?v=2WPS6B_oabw

14. Laila / Shahin Badar / Times Music, India 品切れ
こちらはUKのディープハウスDJティム・デラックスの大ヒット「ムンディヤ」でフィーチャーされていたUKデシの女性歌手。古くはプロディジーの「スマック・マイ・ビッチ・アップ」でも歌っていたあのインド女性です! というわけでマサラ味のUKハウス〜UKソウル〜バングラ・アルバム。プログレッシブ・ハウスに仕上げた「マスト・マスト」なんて初めて聞きました!
http://jp.youtube.com/watch?v=68TSypko0v0


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15. Rabbi Shergil, etc / O.S.T. Delhiiheights / Saregama, India ¥2250
YKSHRYSさんセレクト、映画サントラも王道ボリではなく渋いです。「ブーレーシャーよ。お前はどこから来たのか知っているか?」という問いかけでインド中の名所でロケしたPVが人気のパンジャーブのボブ・ディランこどラッビ・シェーギルが音楽を担当してます。デリーの新中産階級を描いた映画で、有名俳優は出ていないようですが、都会人の心を描くのにラッビのアイデンティティを問うような歌いかけがマッチしていますね。
http://jp.youtube.com/watch?v=XQtzKbHO2nw

16. Mithoon, Pankaj Awasthi / O.S.T. Anwar / Saregama, India ¥2250

続く「アンワール」〜「ディル・セ」で主役を演じていたマニーシャ・コイララがおばちゃんになっていて痛いですが、パンカジ・アワスティとミトゥーンによる音楽はなかなかです。サーランギ、バンスリ、ハルモニウムなどインド伝統楽器をたっぷり使った神秘的な曲が中心です。これはサラームもノーマークでした!ラフマーンの名作「ミーナクシ」を思わせるエキゾ名盤の予感。
http://jp.youtube.com/watch?v=dstnLk-Xzow

17. Mithoon / O.S.T. Aggar / T-Series, India ¥2250

同じくミトゥーンによる新作。カナダのデシ・デュオ、Joshのメンバーが参加した初のボリウッド作品。ボリウッドらしからぬアーバンで押さえられたクールなサウンド。作詞はサイード・クアドリ。

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