2007年9月15日　幻のエル・スール・レーベル 001 !?

おかげさまで、エル・スール・レーベル第１弾のホセー・アントニオ・メンデスＣＤは、そこそこ売り上げ好調なんですが...、ところで、もう１０年近くも前のお話し、....つまり当店オープン直後のことになりますが、実は、当時にも一度、エル・スール・レーベルを立ち上げようという話が持ち上がったことがありまして、それで、アーティストに連絡し、ライセンス契約料も支払って、ＣＤも出来上り、後はジャケットを作り、自分が解説を書くだけという段になって、まあ、その時の配給先／ディストリビューターさんとちょっと話が合わなくなり、何となくヤル気を失ってしまった、ということがありました。で、ずるずるとリリースを延期し、結局はリリースすることもなく１０年という月日が流れ、今日にまで至ってしまったわけです。で、もったいないことですが、先年の店舗引っ越しの際、それまでしまってあった、その“el sur 001”と記されたＣＤのほとんどを破棄処分にしてしまったのですが、記念のつもりで少しだけ残してあった分がありまして...、そういうわけで、まあ、何というか、今回の正式なレベール立ち上げのついでに？簡易な紙ジャケを作って、幻のエル・スール・レーベル 001番？ということで、少しだけ、安価にて売らせていただこうかな、と、そう、思った次第です。どのようなものでしょうか....。

☆クリスティー・スターシノプール / ユリの咲く水辺（'98 EL SUR 001 CD)
販売は終了しました。

で、そのＣＤの内容はといえば、つい最近リリースされた北中正和さん監修の“世界の女神たち”シリーズでも、ギリシャ代表ということでチョイスされていたクリスティー・スターシノプールの1992年作のセカンド・アルバムで、ユーロ・トラッド／ギリシャ・ポップ・マニアの間では、既に廃盤になって久しい幻の名作ということになっているかと思います。資質として、ライカ〜グリーク演歌系ではなくて、地中海ケルト？とでもいった感じの女性シンガーソングライター、クリスティーによる、純アコースティック作品です。各種ギリシャの弦楽器に大正琴やアラブ的な弦も加わった繊細なバッキングが、まず素晴らしく、当時、ファンタジー作家でもあったクリスティー自作の幻想的かつ牧歌的な曲想に、彼女自身の透明な歌声が映える内容、ユーロ・トラッド・ファンには絶対の自信を持ってオススメできるアルバムです。これからの季節にぴったりかとも思いますが、その筋では探されている方も多いと聞きますので、もし、よろしかったら、この機会にどうぞ（もちろんCD-Rではありません）。

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