投稿2012年ベスト10
吉澤伸樹さん

 

【新録海外】

1.Scott Walker / Bish Bosch
Walker Brothers、あるいは彼本人の大ファンというわけではないのですが、
これは凄いと思いました。
不穏な空気を醸し出す音像の中で響くVocalの圧倒的な説得力。
  そんじょそこらのエクスペリメンタル、
インダストリアル作なんぞぶっとぶ大傑作ということで。

2.Mchoya & Nyati Utamaduni / China Nyemo
未だ一度しか聴いていませんが・・・このコーラスの迫力は凄すぎる!
しかも楽しそう!こちらも幸せな気分になってきます。

3.Andy Stott / Luxury Problems
ベーシック・チャンネル系ダブの進化系?
ポスト・ダブステップmeetsミュージック・コンクレート?
  聴けば聴くほど発見がある音像作品。

4.Gari Greu / Camarade Lezard
ポップなSSWものとして末永くお付き合いできそうな、本当によくできた作品。
5.Sidsel Endresen & Stian Westerhus / Didymoi Dreams
昔から大好きな北欧を代表する女性(フリー系)ジャズシンガー、
ヴォイスパフォーマーと天才的ギタリストの競演ライブ盤。
  極めて抽象的なパフォーマンスですが、特にStianのプレイにびっくり。
  今年もRune Grammofonは良作をたくさん届けてくれたが、これは出色。
6.D.D.A.A.(Deficit Des Annees Anterieures) / Pourriture Cubique
フランスのベテランアヴァン/ニューウェーブロックユニットの新作。
脱力と洒脱。コラージュ、コンクレートの巧みさに脱帽。
  確かにGhedalia Tazartesっぽさもあるが、展開が読めないところが好きです。
7.V.O.D.(Vision Of Disorder) / The Cursed Remain Cursed
ニューヨーク産メタルハードコアバンドのまさかの復活作。
これが無茶苦茶熱くてカッコイイ。理屈抜きで楽しめます。

8.Frank Ocean / Channel Orange
オッド・フューチャーの一員とかゲイであることをカミングアウトしたとか、
話題性先行でしたが、このラフでスモーキーなサウンドと彼のヴォーカルは
非常に新鮮でした。作りこみすぎず、しかし完成度が高い。
久しぶりに米R&Bも良いな、と思えた作品。
9.Francisco Meirino / Untitled Phenomenas In Concrete
  イタリアのベテランサウンドアーティスト。
静音コンクレート/エレクトロ・アコースティック作としてはこれが一番だったかなと。
ノンビートだけど物音のレイヤーが本当にすばらしく、退屈さとはかけ離れた音像。
10.Melina Moguilevsky / Arbola
ミナスとかアルゼンチンとかの音響系SSWものとしては話題の
Antonio Loureiro(も良かったですが)よりこちらに惹かれました。
とにかく彼女の声ですね。可憐ですがすがしくて、
しかしシンプルでありながら重厚なバックにぜんぜん負けていないという。
美人だし(笑)。


11.以降順不同
  ・Swans / We Rose From Your Bed With The Sun In Our Head
・Hassan Hakmoun / Spirit
  ・Extra Life / Dream Seeds
 ・David Byrne & ST.Vincent / Love This Giant
・Hafez Modirzadeh / Post-Chromodal Out!
・Motion Sickness Of Time Travel / Motion Sickness Of Time Travel
 ・Bill Fay / Life Is People
 ・Ukandanz / Yetchalal
・Spaceghostpurrp / Mysterious Phonk:The Chronicles Of Spaceghostpurrp
・Shackleton / Music For The Quiet Hour/The Drawbar Organ
・The Orb featuring Lee Scratch Perry /
The Orb featuring Lee Scratch Perry present The Orbserver In The Star House
・Fire! with Oren Ambarchi / In The Mouth A Hand
・White Lung / Sorry
・Georgia Anne Muldrow & Madlib / Seeds
・Mark Fell / Sentielle Objectif Actualite
・Catherine Christer Hennix / Chora(s)san Time-
Court Mirage / Live at the Grimm Museum Volume One など。

【新録日本】

1.田村夏樹 - 藤井郷子 / ムク
とてつもなく美しい音楽。宝物。
2.空間現代 / 空間現代2
リズムの解体と再構築。
クールで乾いた音像とヴォーカルゆえ日本ではそれほど受けないのかもしれませんが、
久々に国外に影響を及ぼしそうなバンド。
これからもっと良くなると思う。
3.Fresh! / What Are You Doing In This Confusion
サックス入ったカオティックな変拍子主体のアヴァンジャズ・ロックバンドってありがちですが、
リズムの組み立てとヘンテコなアレンジが面白い。
  ギターも強烈。これも今の日本でどれだけウケるかは知りませんが。
4.田我流 / B級映画のように2
この真面目さ。トラックもライムも最高でしょう。
5.ソルジャーガレージ / 赤い星
ポスト灰野敬二?長尺のタイトルトラックにやられました。
ノイジーなところも含めて疲れたときに聴くと心地よい。

6.以降順不同
・insect taboo / Songism
・dUb MaFfia / No More Nukes Use Hemp
・狐回 / - koe -
・キエるマキュウ / ハコニワ
・ROVO / Phase
 ・青葉市子 / うたびこ

【箱物】

1.Can / The Lost Tapes
2.Henry Threadgill / Complete Movus &
Columbia Recordings Of Henry Threadgill(2011年リリース作)
3.Pauline Oliveros / Reverberations: Tape & Electronic Music 1961-1970
4.Kevin Drumm / Necro Acoustic(2010年リリース作)
5.King Crimson / 太陽と戦慄
リミテッド・エディション・ボックス・セット: 日本アセンブル盤

〜てな感じです。

来年はファンカデリック並みのどす黒いうねるようなファンクものが
世界のどこかから発掘されることを勝手に期待しています。