投稿2012年ベスト10
FUJI−Q SUEさん





□FABURIZIO DE ANDRE/
I CONCERTI TUTTI I TOUR DI FABRIZIO DE ANDRE in 16CD  
8 CONCERTI INTERI + UN LIBRO FOTOGRTAFICO di 192 PAGINE
再発見した思いなのが、
ファブリツィオの8つのコンサートを16枚のCDに収めた集大成ボックスで、
ファブリツィオ漬になり、表現者としてのファブリツィオの魅力にどっぷりと浸りました。
さらに豪華な本は、貴重な写真が満載で、
コンサート制作の細部に一緒に入り込んでいくような臨場感に溢れる丁寧な仕事ぶりに脱帽です。

□GEORGE DALARAS/TI THA PI ETSI INE
ダラーラスの新譜はダラーラスの魅力全開で、
そのスケールの大きさに圧倒される。
ギリシアというより汎地中海的なスケールで展開され恍惚感に包まれる。
一番好きなダラーラスのアルバムになるかもしれません。


JOSE ANTONIO MENDEZ/ESCRIBE SOLO PARA ENAMORADOS
今年はfeelin’に癒された一年だった。
とりわけ、ホセ・アントニオ・メンデスの2ndの復刻が嬉しい。
1曲目“SI ME COMPRENDIERAS”は、いつ聴いても心洗われる名曲名演名唱である。
「永遠」に出会うというのは、こういう瞬間を体験することなのかもしれないなんて思います。

□HASSANN HAKMOUN/SPIRIT
ハッサンのライブ会場でのみ販売していたというCDは、
呪術的なトランス感覚に包まれる作品で、
晩年のドン・チェリーのトランペットと絡み合いまで記録され、
聴きどころが多く、適度に力が抜けているのが魅力です。


□ARESKI BELKACEM/LE TRIOMPHE DE L’AMOUR
アレスキ・ベルカセム70歳の最新作は、おとなの魅力がにじみ出る2010年作。
あやしい巴里の夜を映して味わい深い。夜の酒を美味くする作品です。


□LE QUYEN/THIN KHUC YEU THUONG
ベトナムのレー・クエンのバラード・アルバム。
シンプルで控えめなバックも好みで、
情感あふれる泣きのヴォーカルはアジアの可能性を広げてくれる。


□陳潔麗+鮑比達/儂情重唱周旋
香港から嬉しい歌い手の登場もあった。
周旋の作品をいまの香港に再現したこの作品の瑞々しさが、
もっとも印象的で深く心揺さぶられたので、
テレサの作品集や最新作「PURELY」よりも推したい。

□HIEN TUC/THIEN SU
ベトナムからもう一枚。
たおやかで優しいアジアの歌に心動かされることが多かったです。


□NEIL YOUNG with CRAZY HORSE/PSYCHEDELIC PILL
ニール・ヤングwithクレージーホース/サイケデリック・ピルは、
久しぶりに絶好調のニール・ヤングに出会える好アルバムです。
ロックではストーンズの50周年企画や、LED ZEPPELINの再結成ライブや、
ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーン、
ZZ TOPの新譜など充実作が揃ったけれど、代表としてニール・ヤングを推します。


□HARIS ALEXIOU/I TRIPLA

最後になりましたが、年末ギリギリで手に入れたハリス・アレクシウの新作は、
とても地味ながら、聴くほどに声が心の底まで降りてくるような作品です。