DUPAIN / LES VIVANTS

マルセイユのXTC?ラ・プラナ地区労働者階級の星!南仏プロヴァンスの観光イメージをキッチリと塗り替えてくれる4人組/オクシタニア本命ユニット=デュパンのレーベル移籍後の最新作/サード・アルバムが届きました!ヴィエル・ア・ルー(ハーディ・ガーディ)を通奏音に、ラップ風にも聞こえるヴォーカル、ヘヴィーなラガ/ダブ風ベースとドラムス、そしてフレーム・ドラム、ザーブ、リラなどの民俗楽器群を従えたスタイルは、前作ヴァージン盤の延長線上にありながら、よりグルーヴィーでより鋭角的、練りに練られた演奏を聴かせるこの新作です。メジャー=ヴァージンでは成し得なかった境地に達していると言えるでしょうか。ギリシャ/イラン/仏アキテーヌ/仏ブルゴーニュ等からのトラッド系人脈ゲストを迎え、また、ミキシングには、サリフ・ケイタやスアド・マッシの最新作をプロデュースしていたジャン・ラモートを迎えて、より民俗的・地中海的なトラッド色を押し出しながらも、今、現在に響てしまう“ロック”として、力強く聞こえます。2005年後半には、暴動や破壊が報じられることが多かった南フランスですが、まさにそんな社会にプロテストするデュパン、あまたのロックよりも、ある意味ロック的であっても当然かも知れません、よね...。

¥2400