AIT MENGUELLET / (ETTES ETTES...)

ボブ・ディランらの北米フォークの影響を最初に歌にしたのは、在仏カビール人のオピニオン・リーダー的な存在、イディールに先んじて、アルジェリアに留まり続けることを選んだ、この1950年生まれのアイト・メンゲレットだったそうです。1956年生まれの故ルーネス・マトゥーヴよりも一足先に、カビール系フォーク・スタイルを確立し、マトゥーブはその影響を大きく受けました。以降も淡々とギター、あるいはマンドーラ弾き語りというスタイルを守り通し、今日までその音楽活動を継続しています。そんな長いキャリアの中でも、この1982年の作品、いかにもアイト・メンゲレットらしいシンプルさ、大仰さの一欠片もない淡々とした歌い口を、ギター&打楽器だけの演奏が綴ってくれます。重要なのは歌う言葉の意味なのかも知れませんが、歌というのは意味よりも歌い口、アイト・メンゲレットの歌が伝えるものを、言葉の意味を超えて受け止めることが出来るような気がする、そんな作品だと思います。

¥2650


http://www.youtube.com/watch?v=dirypLPRjOA

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